Kのhimaブログ

暇人が気まぐれに語ります。

未接種者への非難は間違いですよ

前回の記事と同じく、
分子生物学・免疫学者の荒川央(あらかわ ひろし)博士のnoteから、
記事をもう一つ紹介します。


https://note.com/hiroshi_arakawa/n/nd1ce1469e4d7
『ワクチン未接種者に汚名を着せる事は正当化されない: Lancetに掲載された記事から
荒川央 (あらかわ ひろし)
2021年11月29日 04:15』
からです。


この記事で荒川博士は、Lancet誌の「Correspondence」を引用し、
その記事に賛成の立場から書いていらっしゃいます。
ただし、おれがそこから引用するのは、荒川博士による部分のみです。

「コロナワクチン接種は自分のためではなく、他人に感染させないための利他的な善行である」と主張する人達がいます。そして「ワクチン未接種の人は利己的であり、他人の迷惑を考えていない」と批判します。そもそも健康な子供はコロナウィルスに感染したとしても滅多に重症化はせず、コロナウィルスに対しては低リスクです。にも関わらず子供が他の成人に感染させる可能性があるという事を口実に、5歳から11歳の子供達へのコロナワクチン接種が日本でも始まろうとしています。


コロナワクチン未接種者は接種者にとって本当に危険な存在なのでしょうか? Lancet誌に「コロナワクチン未接種者を危険視しないように」との内容の記事が発表されました。この短い記事は「Correspondence」として発表されたものです。Correspondenceとは数百単語程度の短い文章から構成され、簡易的な研究の報告や、直近に掲載された論文へのコメントを行う場として使われます。……


……


まず大前提として、コロナワクチンを接種してもコロナウィルスには感染します。そして感染した場合のウィルス保有量も未接種者と同等に多く、また他人にも感染させます。ここにコロナワクチン推進者の主張についての矛盾があるのです。コロナワクチン接種者が未接種者を恐れなくてはならないのなら、そもそも何のために打ったワクチンなのでしょうか。もしワクチンを信頼しているのならば、打った本人は既にコロナウィルスからじゅうぶん保護されているはずですから、未接種者など気にせずに過ごせば良いのです。コロナワクチンを信頼できないのなら、批判すべきなのは未接種者ではなくコロナワクチンでしょう。


……


さて、コロナワクチン推進派がしばしば口実に使うもう一つの推進理由としての「集団免疫」ですが、ワクチンの接種率を上げる事による集団免疫とは実際のところ成り立つものなのでしょうか。集団免疫とは、ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果です。集団の中にウィルスに免疫を持っている人が増えると、その人々がウィルスを他者に感染させない防波堤となります。その防波堤が集団の中で十分な割合になると、残りの人々には伝染病が広がりにくい状態になるという原理です。ただしこれは、ワクチン接種者や感染歴のある人がウィルスに感染したり、ウィルスを伝播したりする事はないという事が前提になります。重要なのは、「ワクチンによる集団免疫」という考え方が成り立つためには、そのワクチンが「ウィルスの伝播を防ぐワクチン」である場合に限るという事なのです。ワクチンを接種してもウィルスに感染し、さらに他者に感染させるのならば、ワクチン接種者は感染伝播の防波堤にはなり得ません。つまり、コロナワクチンによる集団免疫は理論的に成立しません。


コロナワクチンの大量接種が先行しているイスラエルでは、ワクチンの接種から数カ月後には、感染や入院に対する免疫力の低下が見られるとの報告があります。ワクチンによる副作用として、抗体依存性感染増強 (ADE)、抗原原罪が起これば、むしろワクチン接種が重症化予防どころか重症化促進を起こしても不思議ではありません。


ワクチン接種者が未接種者を非難するのは、未接種者だけがコロナウィルスを他者に感染させると思い込んでいるからでしょう。しかし感染させる事においては接種者も未接種者も同様です。コロナワクチンに対して慎重な姿勢を取っている未接種者は、コロナワクチンの危険性を理解しているからこそコロナワクチンを接種していません。未接種者は利己的なわけではなく、他者に迷惑をかけているわけでもありません。接種者が未接種者を批判するのはお門違いです。

というわけで、新型コロナワクチンを接種する必要は、全くありません。
みなさん、騙されずに元気にお過ごし下さい。
ではまた。