Kのhimaブログ

暇人が気まぐれに語ります。

自己複製型ワクチンの話

Natureに掲載された記事。



https://www.nature.com/articles/d41586-023-03859-w

Self-copying RNA vaccine wins first full approval: what’s next?
自己複製RNAワクチンが初の完全承認を獲得:次の課題は?
Elie Dolgin (2023) Nature

から

ベルギーのゲント大学の遺伝子治療研究者であり、ベルギーのメレルベークにあるsaRNAベースの医薬品を開発するジフィウス・ワクチン社の創設者であるニーク・サンダース氏は言う。「自己増殖型RNAの最適な投与量を、適切な送達システムと組み合わせて見つけなければなりません。」

バイオテクノロジー業界は何十年もの間、このバランスをうまく取ろうとしてきた。例えば、2003年から2010年まで、ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パークに本社を置くアルファバックス社は、様々な感染症や癌に対するsaRNAワクチン候補の臨床試験を行った。アルファバックス社は、さらなる投資を得ることができず、最終的に「ビジネス上の理由」で解散したと、同社の共同設立者であるジョナサン・スミスは言う。彼はメリーランド州ゲイサーズバーグにあるVLPセラピューティクス社の最高科学責任者としてsaRNAワクチンの開発を続けている。

ワシントン州シアトルにあるAccess to Advanced Health Instituteの社長兼最高経営責任者であるコリー・キャスパーは言う。「これにより、自己増幅RNAは実行可能なプラットフォームではないという考えに釘を刺し始めることを期待しています」(COVID-19用の別のsaRNAワクチンは、昨年インドで緊急用として承認された。しかし、このワクチンの臨床データがあまり芳しくなかった事、この製品の承認が暫定的なものであった事、インドの規制要件がそれほど厳しくない事などから、業界関係者はARCT-154の承認をこの分野の真の分岐点と見なしている。)

以上、日本語訳は、
荒川央 (あらかわ ひろし)博士の記事
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n81e4f19fe914
および、
鹿先生の動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43185573
より。



この「初の完全承認」をした国というのが、
残念なことに我が国日本なのだ。


「昨年」というのは、もう一昨年のことか。
一昨年のインドで「臨床データがあまり芳しくなかった」ものが日本で完全承認されるなんて、
おかしくないか。


これから日本で行われる接種は製薬会社にとって都合のよい臨床データを得るための再挑戦であり、
それを大規模に行うための完全承認のように見えるのだが。


それでいいデータが得られるという見込みでもあるのだろうか。
あるとしたら、それも不思議な話だ。


製薬会社のために、ごまかしを行って、
いんちきデータを取るつもりなのではないか?
あるいは「最適な投与量」や「適切な送達システム」を日本人を実験台にしてこれから見つけるつもりなのか?



こんなことに日本人が協力させられるとは嘆かわしいですね。
阿呆な政府は協力を決めたとしても、われわれ国民は拒否するべきですよ。




……


これが当ブログ今年初の記事!


というわけで、みなさん、あけましておめでとうございます。
これからもみなさんが元気に過ごせますように。


今年もよろしく!